Metals
耐久性を確保しつつ整ったデザインを実現するため、プロダクトには金属が使われており、形状、色、仕上げなど、さまざまなオプションを揃えています。金属は完全にリサイクルが可能で、繰り返しリサイクルをしても品質を維持することができます。
アルペールは、人と環境の両方に対して責任あるリーダーシップの模範となることを目指しています。このコミットメントの中心となるのが、資源を使い捨てるのではなく、リユースおよびリサイクルする循環型経済への取り組みです。このアプローチを通じて廃棄物を減らし、二酸化炭素などの排出量を抑制し、材料をより効率的に使うことで、革新性と環境配慮を両立させたプロダクトを生み出しています。簡単にリサイクルでき、再生する材料を選択し、また廃棄物をクリエイティブに再活用する方法を見出すことで、持続可能なデザインの確固たる基準を打ち立てることを目指しています。


2024年、アルペールは紙から作られた革新的な素材、ペーパーシェルを使用したチェア、Catifa Carta(カティファ カルタ)を発表しました。29枚の紙を天然樹脂圧着成型して出来上がったシェルを用いたこのチェアは、二酸化炭素を吸収し、環境への負荷を大幅に低減します。またペーパーシェルに使用される紙はスウェーデンの木材生産から発生するおがくずやチップ、枝などの残材を利用しており、これらの原材料を責任持って調達しています。
寿命を迎えたペーパーシェルは、酸素のない状態で燃焼させる熱分解というプロセスを経ることで、二酸化炭素の放出を防ぎながら処分することができます。熱分解されたペーパーシェルは、バイオ炭(植物由来の炭の一種で、最大90%が炭素で構成され、二酸化炭素を効果的に閉じ込め、大気に放出されるのを防ぐ)に変化します。バイオ炭は土壌改良剤に最も適しており、土が自然な豊かさを取り戻し、生物多様性を支えるのに役立ちます。そして、健全でバランスの取れた環境が樹木を育んでいくのです。
アルペールの木製のプロダクトは、木の持つ自然な美しさと革新的な理念を融合させ、細部までこだわりながらデザイン・製作されています。持続可能性に真摯に取り組む私たちは、未来の世代のために天然資源を保護しながら、時代を超越した家具というソリューションを提供します。
2019年、アルペールは木材およびその派生製品のトレーサビリティを保証する森林管理協議会(FSC®)の認証(FSC-C148360)を取得しました。この認証は、森林から消費者に至るまで、私たちのサプライチェーンに対するモニタリングが徹底されており、森林破壊を防ぎ、生物多様性を保護していることを保証するものです。私たちは、自社製品に使用するFSC®認証木材の割合を継続的に増やしていけるよう、全力で取り組んでいます。
アルペールは持続可能な未来に向けた継続的な取り組みの中で、最適な材料を使用するための取り組みを続けており、大きく前進しています。たとえば、プロダクトにおいて消費材再生原料や産業廃棄物再生原料から作られた再生ポリプロピレンの使用量を増やすことに成功しています。
プラスチックの中心的な特性は「耐久性」にあるという認識のもと、これを最大限に生かそうと取り組んでいます。プラスチックを使うことで製品寿命を延ばすことに重きを置きながら、再生利用の新たな可能性についても慎重に探求しています。アルペールのプロダクトはパーツごとに分解できるよう設計されており、リサイクルやアップサイクルのための具体的なプロセスも整備されています。
アルペールにおける材料の選定は、責任、本物志向、人の過ごし方に寄り添うデザインへのコミットメントに基づいています。どの材料も、構造の堅牢性、機能性、そして責任ある資源管理を重視しながら厳選されています。