ANTTI KOTILAINEN
氏インタビュー

© Studio Antti Kotilainen

2013年の Arper の新作、Aava(アーヴァ)は、木のぬくもりを生かした想像力をかきたてる形が特徴です。Aava を手がけたのは家具デザイン、プロダクトデザイン、総合ビジュアルコンセプト企画を専門とするヘルシンキのスタジオ、 Design Office Antti Kotilainen (デザイン・オフィス・アンティ・コティライネン)です。今回のインタビューでは Arper がアンティ・コティライネン氏に、作品における木の使い方、そして最新プロジェクトである Aava について尋ねます。

© Marco Covi

このスタジオにおけるデザインアプローチとは?
デザインの基本は内面を見つめるような観察です。デザイナーとは、そのとき作っている作品だけでなく、周囲の環境、自分の感情、人生経験を観察するものです。文化、自然両方に目を向け、周囲の世界を注意深く見つめてこそ、デザイナーは環境を活かし、互いに大きく異なった人たちにも使っていただくことのできるプロダクトを考え出すことができるのです。

家具デザインの哲学は?
すべての家具のサイズやベース形態の決定にあたって、インスピレーション源となるのは人体のプロポーションです。家具をデザインすることは伝達すること、つまり人間の感情の仲介者となり、それと交わり、それを開花させるような雰囲気を作ることを意味します。音楽の作用にも似ていますね。

Aava のベースアイディアとは?
今回のコレクションでは、種類の異なるベース部分に、機能的、技術的にも見た目にも完璧にフィットする椅子のデザインを目指しました。加えて、接合部のない椅子にしたいと考えました。一脚でも、同じものをたくさん使っても魅力の出せるデザインにしたいという願いがありましたね。

材質に合板を使おうと思ったきっかけは?
合板を曲げたり折ったりして形を作る作業には、これまでのプロジェクトでも何度も取り組んできました。合板を使うことで、自然には決してできないような形も自在に作ることができます。厚みにバリエーションを設けることで、形に個性と生命感が出ると同時に、負荷のかかる箇所に強度を加えることもできます。

コティライネン流デザイン倫理とは?
こういうものは、声を大にして叫ぶよりも小さな声でそっと唱えるようにした方が説得力がありますよね。デザイナーが、柔らかくバランスの取れたラインを忍耐強く追究できれば、使い手の皆さんにも納得していただけるものができる可能性が高いと思います。

「良いデザイン」とそうでないものを分けるクオリティとは?
良いデザインというのは大抵、実用性、快適性とかけ離れていない、自然で、素直で、クリアなラインを持っています。プロダクトの製造プロセスと使い方が理想的な形態によって一体となったときにこそ、それ以外にあり得ない完璧なものが見つかったと感じることができます。ちょうどごく単純なゼムクリップがそうであるように。

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