技術を感性に
生かす

Test sui tessuti utilizzati per rivestire Catifa© Mark Mahaney

革新的なプロセスを開発するにあたって技術的な実験は大変重要です。これを行うことによって新たな可能性を発掘し、その時点における限界を突破することができるのです。重要なのは果たして機械に人間の手仕事の能力を超えることができるかという点です。これは、ともすれば錯覚に陥ってしまうリスクをはらんだ奥深い問いです。

イノベーションという発想にはなんとなく魅力が感じられるものです。しかしその先にある最終的な目標を見失ってはなりません。プロダクトはクリエイティブプロセスに携わらない人にとっても理解できるものでなければならないのです。

技術の進化が魅力的であるかどうかに関しては、2つのことを念頭に置かなければなりません。ものの用途と使い手です。Arper では、技術はそれ自体が最終結果なのではなく、最終目標を導き出すものでなければならないと考えています。

私たちが追究するのは、ものの本質をより明確にし、同時にものと使い手との関係をより良くする技術です。理想的には目に見えず、感覚的で、叫ぶのではなくささやくような落ち着きのある技術です。例えばバレリーナは、その動きの一つ一つの裏でどれだけ筋肉を使っているかを感じさせることなく、その美しさで観客を魅了します。観客の目を奪うダンスの動きの中に技術が隠されているのと同じように、技術というものはものと完全一体に溶け合い、観客、使い手にはその体験だけを届けるべきなのです。

これが、私たちの言う "Soft Tech" (ソフトテック)の意味です。

Realizzazione di Pix© Mark Mahaney

Prototipo di Catifa 70 Soft© Mark Mahaney

"Soft Tech" の中身とは?

技術と言うと、進歩、確信、進化というコンセプトがすぐに連想され、ぬくもり、個性、人間的な体験に関連付けて技術を考えるということはなかなか行われません。Arper では、デジタルデザインから製造ツール、機械的な機能からカスタマイズ可能な生産工程に至るまで、ものと人との相互作用を損ねることや、美的側面をおろそかにすることなく、技術をものの中に自然に入れ込むデザインアプローチ、デザイン哲学を開発しました。
その成果が軽やかで心地よい、快適な形に明確に表れています。ものがどのように、あるいはなぜ作用するのかという機能面に集中するのではなく、もののフォルムを大切にするのです。ですから "Soft Tech" は、技術自体を目的とした技術ではなく、イノベーションの本質なのです。美しさ、そしてものと人との相互作用に向けて技術を利用するのです。

Taglio laser sui tessuti© Mark Mahaney

"Soft Tech" は静かなるもの。
軽やかさ、強さ、巧みさです。
最良のデザインはときとして目に見えずとも感じ取ることができます。優雅で繊細なフォルムは耐久性、機能性、使い勝手ともつながったものであるべきでしょう。それは、余分のないシルエットを崩すことなく、ものに強さを与える一連のプロセスを通して達成することのできる成果なのです。
例えば Catifa(カティファ)の場合、異なる素材の組み合わせにより、品のある自然なフォルムのシェルと安定したベースを一体化させています。

Catifa 70 では鉄のフレーム上にポリウレタンを注入し、無断のない曲線はそのままに、必要な安定性を確保しています。 Catifa 46 は、Arper を業界最高峰に到達させたプロダクトです。2層注入により、2面を連続的に仕上げるためのソリューションを用いることなく、2色のボディーを作ることに成功しました。 Catifa 53 にはウッド素材のシェルを採用するため、 3D Plywood Technology(3Dプライウッド・テクノロジー)という3次元技術を活用しました。混合木質材料にアルミニウム型で2重の曲線をつけることで、他に構造サポートの要らない強いシェルを完成させました。

スチール製のチューブを型内に取り付け、高圧水注入方式によるハイドロフォーミングで成形します。

Saari (サーリ)の脚はこの技術により、複雑ながらはっきりとした形と高い強度に仕上げています。こうしてできた脚に合板またはファブリックの張り地を施し、金属製の支柱による強さとサポートと、ウッド、またはその他の仕上げによる柔らかさと繊細さを両立させます。

Babar (ババール)のように椅子の下に巧みに隠し込まれた高さ調整メカニズムのように機能が明確な場合でも、やはり技術は見せずに仕上げます。

© Marco Covi

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