カラフルな希望をコミュニティに

30 December 2022
カラフルな希望をコミュニティに

ラファイエット公園の北東の端に位置する敷地面積24,000f2(約2,299m2)のHOLAのArts & Recreation Centerは、ロサンゼルスの公園リクリエーション局(Department of Recreation and Parks)との正式な官民連携により建設された3階建ての建物です。同センターは、芸術性を高め、次世代を担う子供たちの能力開発と成功を支援するため、地域の子どもたちのためのコミュニティセンターとして建設されました。オープン以来、同センターは世代の枠を超えるコミュニティセンターとして、周辺地域で生活する多くのご家族に幅広いサービスを提供しています。

© Tom Bonner

2019年12月にオープンした極めて革新的なこのセンターには、エネルギー効率とコスト効率に優れた建物を作るため、47個のリサイクルされた輸送コンテナを“積み木”のように積み上げた構造が採用されています。センターの多目的パビリオンや各種共有エリアは、コンテナに従来のモジュール式構造を組み合わせて作られています。センターの設計と敷地面積により、自然環境と共存するために必要な緑地が最大限保護されています。また、緑地の保護に留まらず、緑をさらに増やし、木陰を作るために植樹し、在来植物を植えることで、屋外スペースを改善したことで、生物多様性が本来の状態に戻り、何十年もの間公園で見ることができなかった在来生物が再びこの場所に戻ってきました。鷹の家族の新しい生活の場となっている緑地は、生徒のカリキュラムを充実させる空間となっています。

© Tom Bonner

Berliner Architectsが設計を手掛けたこの施設の3つのフロアすべてに、建物の主な動脈として機能する12フィート(約3.6m)の廊下があります。教室の多くは幅が輸送コンテナ2個分、長さが40フィート(約12m)で、大きな窓が採用されています。また、子どもたちが給水システムや照明制御など、空間を作っている各種機能や構造について学べるよう、高い天井は意図的に剥き出しのままの状態となっています。HOLAの3階建ての最先端パフォーマンスパビリオンには35フィート(約11m)の2つ折りのワイドなドアが備えられています。このドアを開けると、円形劇場のような屋外スペースが目の前に広がります。このスペースでコミュニティの人々は、HOLAのユースオーケストラプログラムによるパフォーマンスを鑑賞できます。多目的室はコンテナ4個分もの幅があり、30人以上のグループでも余裕を持って演奏パフォーマンスを行うことができます。

© Tom Bonner

HOLAのセンターの目標は、高度な学習と創造力の助けとなる場所へと空間を向上し、あらゆる面でサービスを充実させることでした。センターが完成したことで、HOLAが支援できる家族の数が74%増えました。現在HOLAは、コミュニティルームでワクチンや歯科クリニック、目の検査などを提供しています。さらにセンターには、レコーディングスタジオや楽器を練習するための小さな部屋、コミュニティキッチンなども設けられています。センターがオープンした際、センターの利用者である子どもたちから、太陽光発電を導入してほしいという要望がありました。これを受け、2022年夏、HOLAは施設に電力を供給する太陽光パネルを屋根に設置しました。

© Tom Bonner

都心に位置する自然に囲まれたオアシスとして同センターは、コミュニティハブ、そしてさまざまな組織が会議のために集まる場所になるために取り組んでいます。地域に住むご家族のニーズについて理解を深めるためコミュニティを対象とした調査を実施し、センターはご家族向けのさまざまなサービスや音楽プログラム、芸術に触れる機会や教育面での支援を提供しています。子どもたちが集まって、勉強したり、のんびりしたり、交流したりできる温かみのある心地良い空間を作るためには、輸送コンテナの“インダストリアル”な雰囲気をできる限り払拭する必要がありました。そのために必要な家具を提供したのがArperでした。子どもたちが少人数や大人数で集まりやすい家具を組み合わせ、コラボレーションを促す空間を生み出すため、Arperは明るく親しみやすい色のPix, Catifa 46, Catifa Up、Wim、Steeve、Kiik、Dizzie、Cila、Colina、Ply、Kinesit、Crossを厳選しました。鮮やかでワクワクした気持ちになれる色は子どもたちに好意的に受け入れられています。また、Arperのシンプルで有機的かつモダンなデザインは、HOLAが考える空間のビジョン、すなわち至る所に配置された窓から差し込む溢れんばかりの自然光による風通しの良い空間、創造力を刺激するポップなカラーが散りばめられたホールや教室にシームレスに溶け込んでいます。

© Tom Bonner

「HOLAのArts & Recreation Centerを通して私たちは、子どもたちと都市との公平な交流のあるべき姿を実現するための新たなビジョンを生み出しています。私たちは次世代を担う子どもたちへの投資をセンターという形で示しています。なぜなら、子どもたちへの投資には意味があり、私たちは子どもたちがポテンシャルを最大限に引き出す姿を見たいと願っているからです。Arperのおかげで、使い古された空間や何の意図もなくかき集められた空間ではなく、子どもたちのためだけの、子どもたちにとって最適な空間を作ることができました」とHOLAのCEOトニー・ブラウン(Tony Brown)氏はコメントしています。

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Credits

Project: Berliner Architects 

Construction: 47 recycled containers 

Photo: Tom Bonner

Arper products: Catifa 46, Catifa Up, Cross, Dizzie, Duna 02, Kiik, Pix