ストレスのない、滑らかなつながり

チリ最大の都市である首都サンティアゴは、モダンで活気があり、周囲を包み込むようにそびえる雄大な2つの山脈と丘に囲まれています。約700万人の住民を擁するこの国際的な大都会は、植民地時代の壮麗さの象徴であると同時に現代建築の中心地でもあり、大気を浄化する風が吹かないことから、ほぼいつも大気汚染問題に直面しています。

この問題解決に寄与するというニーズと、この街の住民や訪れる人々のための集いの場所を創出しようという願いが一体となり、Nodo ホテルのコンセプトの基盤が形成されました。その名が示すとおり、このホテルはユーザーに、「ノード」つまりさまざまな機能と可能性が交差して集まる中心点としての役割を提供します。サンティアゴ初の「アーバン・エクスプローラー」ホテルとして、この街の探索の出発点となるだけでなく、多様な機能を持つ場所です。Nodoは、客室を備えた4階建の単なるホテルではありません。その本質の基本的な部分すべてが、人々が出会い、働き、休憩できる公共の空間なのです。それだけではありません。

Nodoホテルは、環境の持続可能性を真のミッションとしたプロジェクトです。サステナブルデザインに特化した Oarquitectos社が、NAD（Institute of Neuroarchitecture and Design、チリの神経建築デザイン研究所）と共同で設計したこのホテルは、生命愛とサーカディアンリズムの原則がそのDNAに組み込まれており、さらに音に重点を置き色の心理学を取り入れることで、共時性と調和を尊重したストレスのない空間を生み出しています。

この探求により、チリの代表的な景観美となるのみならず、それを維持して守る建物が完成しました。その秘訣がファサードに関する選択です。約2300平方メートルあるその表面は、最新の生物活性技術で処理されたスラブで全体が覆われています。このスラブは、日光を浴びると樹木のように作用して、周囲の空気を浄化します。これは、市の中心部に1.5ヘクタールの森林があるのと同じことで、酸素を放出し、公害の削減のために大きな役割を果たします。また、この構造が環境に及ぼす影響が少ないのは、ファサードのためだけではありません。窓と表面に使用されている断熱材が、極めて効果的な保温ソリューションを生み出し、熱損失を防ぎます。熱ポンプに基づく空調システムにより、再生不可能なエネルギー源の使用が抑えられています。このシステムは、レベルを再分割することで最適化されており、全体的なエネルギー消費は、従来の建物における消費の4分の1に相当します。建物内の部屋もまた、LEED基準に完全に準拠して造られています。屋外には、電気自動車用の充電ステーションがあり、宿泊客は電気自転車を利用できます。

デザインは、プロジェクト全体で根本的な役割を演じています。選ばれた家具は、完全にイタリア製であり、国際的なデザインクリエイションの象徴を取り入れて際立たせ、このホテルにエッセンシャルで現代的かつ革新的な印象を与えることを目指しています。この事業でディーラーOficio Mondoの支援を受けた建築家たちはこう説明しています。「私たちは、力強く普遍的なデザインという言語を使って、このラテンアメリカの首都を、世界をリードする都市の潮流に近づけたいと考えました。だからこそ、世界で最も重要な会社の家具を選んだのです。」

これを背景として、ArperコレクションからSaya、Aava、CilaおよびCatifaチェア、Nuurテーブル、Loopモジュラーソファーシステムがこのプロジェクトで採用され、建物の共用エリアに軽やかさと彩りをもたらしています。

家具のデザインを重視してArperを選びました。インテリアとサステナビリティに対するArper社の取り組みは、私たちが伝えたいことを完璧に反映しています。」と建築家のパブロ・レドンド氏は語ります。ここでもまた、ホテル名「ノード」は採用された手法に対応しています。美の探究とデザイン、そしてサステナビリティに基づいた共通のコンセプトを伝えるために、このホテルを中心点として、すべてが完璧に結びついているのです。