Catifa Carta
2001年に発表され、製品の環境負荷を評価する環境製品宣言を採用したアルペール初のプロダクトとなったCatifa 53は、外部との技術提携で素材を革新し、循環型ものづくり時代に向けて刷新されました。その代表作となるCatifa Carta は、製造時に出る不要な細材やチップなどから作られた革新的素材、ペーパーシェル(PaperShell)で再設計され、そのユニークな2曲面シェルが製品の独特なシルエットに不可欠な強度と座り心地の良さを可能にしています。この種のプロダクトとしては初の画期的イノベーションであるペーパーシェルは、CO2を吸収するという樹木の特性を生かすことで環境に及ぼす影響を劇的に軽減しています。 製品寿命の終わりには、土壌改良材にもなるバイオ炭に還元され、吸収されたCO2 を土壌に閉じ込め、大気中への放出を減らします。オリジナルの美しいフォルムとスタイルを維持しつつ、サステナブルプロダクトとしての先端的な基準を打ち立てます。
紙由来の新素材であるPaperShellを採用したCatifa Carta。Arperは先進的な科学技術をデザイン業界で初めて製品に採用し、気候変動の課題に取り組むことを目的とした革新的なプロセスを導入し、持続可能性に対する新たなビジョンと可能性を広げます。同製品の本体はコーヒー色で、ベースはスチールベース4本脚 (ブラック)、スチール製スレッド (ブラックまたはラスト)、アルミ製トレッスル (キャスター有りまたは無し) の3 種類からお選びいただけます。 オプションのクッション、取り外し可能なカバーを使用することで座り心地や色彩をお楽しみ頂けます。製品寿命後は完全に解体する事が出来、リサイクル、または再利用する事ができるようデザインされています。
Introducing Catifa Carta
What does material regeneration look like?
デザイン
Lievore Altherr Molina
2001, Collection Extension 2024
Downloads
アワード
Metropolis Likes, USA
2024
HiP Awards, USA
2024
Interiors Monthly Awards, UK
2024
素材革命
Catifa Carta(カティファ・カルタ) のシェルは、紙由来の画期的素材、ペーパーシェル (PaperShell)から作られています。29枚の木質シートを層にして天然樹脂で接着し、CO2を吸収するという樹木の特性を生かすことで環境に及ぼす影響を劇的に削減しています。 ペーパーシェルの製造に使用される紙は、スウェーデンの木材製造時に出るおがくずやチップ、枝などの廃棄物を利用しており、資源の有効利用や廃棄物の削減という意味で社会的責任ある調達を実践しています。
また、製品寿命後には無酸素状態で加熱するというCO2を放出しない熱分解プロセスを採用し、最終的にはバイオ炭に変換されます。バイオ炭とは最大 90% の高い炭素含有量を有する植物からつくられる木炭の一種で、CO2 を閉じ込め、大気中への放出を防ぎます。 土壌改良効果も高く、これからの脱炭素や健康、生物多様性保全の鍵として注目されています。
もっと詳しく循環型プロセス
オーガニック由来原料
木材の副産物や廃棄物は回収、細断されて紙パルプやクラフト紙の生産に利用されます。
紙から Catifa Carta へ
Catifa Cartaのシェルは、農業廃棄物、パルプや紙の原料である100% 生物起源のヘミセルロースをベースに作られたクラフト紙を積層に集積、圧縮、細断してつくられています。
バイオ炭が炭素を固定
製品寿命が尽きると、Catifa Carta のシェルは、大気中へのCO2放出を防ぐ低酸素熱分解処理によってバイオ炭に変換されます。バイオ炭は土壌に混ぜると、菌根菌や微生物が炭を介して植物根に共生し、植物や作物の成長を促進する役目を担います。
循環させる
バイオ炭は菌糸体や微生物の活性化に寄与する土壌強化材として生物多様性を促し、再生植林や農業プロジェクトに貢献します。
IN DEPTH
Recycled input materials used
Circularity score of 43% (TECLA Tool), 45.68% renewable materials used
Weight of produced goods
Emission intensity ratio (weight, kg CO2eq/kg): 4.31
BIA(B Impact Assessment)Score
Synesgy ESG rating: B, Open-ES: 86/100
Incidents related to safety
5.4% positive delta of turnover (new hires vs. terminations)