ロングビーチ市民センターのマスタープラン

15 October 2020
ロングビーチ市民センターのマスタープラン

ロングビーチ市民センターのマスタープランは、活気あふれる新しい多目的地区を築くことでロングビーチ市の都心にある22エーカー(約8万9千平方メートル)の土地の活性化を図るプロジェクトです。このプランには市庁舎(約2万5千平方メートル)、メインライブラリー(約8千7百平方メートル)、港湾局本部(約2万1500平方メートル)の建設と歴史的なリンカーンパークの再活性化が含まれています。本プロジェクトでは、さらに住宅ユニット800戸と50,000平方フィート(約4600平方メートル)の商業開発を展開し、地域の自転車道ネットワーク、バス、地下鉄ブルーラインを整備した都市交通網の構築を図ります。

© SOM | Fotoworks/Benny Chan, 2020

ロングビーチ市の市庁舎と港湾局本部の建物は、ロングビーチ市民センターのマスタープランの中核的要素です。この二つの建物は規模的にも比率的にもまったく同じもので、底面が長細い形をしており、分割されたコアで内部空間が連結された設計となっており、広々としたオープンプランのオフィスを展開しつつ屋内と屋外を視覚的につなぎます。市議会と港湾局委員会が共有する楕円形の会議室は市庁舎内にありますが、市民センターの複合商業施設の西端にひときわ目立つ佇まいを見せます。会議室は透明な市政と市当局への一般人のアクセスのしやすさを象徴して、透明なガラス張りとなっています。

© SOM | Fotoworks/Benny Chan, 2020

市庁舎内のインテリアにはArperのCatifaコレクションのチェア、スツール、ラウンジチェアが採用されており、この建物内の万能で多目的な空間に仕事、社交、休憩、食事、その他の幅広い用途の選択肢を提供します。 

© SOM | Fotoworks/Benny Chan, 2020

ビリー·ジーン·キング”メインライブラリーは、市庁舎の北東の角にあります。この図書館は歴史的なリンカーンパークに隣接し、ロングビーチ市の過去と現在を結びつつ、自治体と地域社会の有益なサービスを提供します

© SOM | Fotoworks/Benny Chan, 2020

図書館の建物は快適で融通の利く環境を提供します。室内の空間は、面積を有効に活用してユーザーのアクセス性と職員の仕事の効率を最大に高めた識別しやすい個別のエリアで構成されています。図書館には、多様なロングビーチの市民のニーズに対応できるよう、さまざまな空間が用意されており、グループ学習室、自習エリア、学習ラボと3Dプリンターのあるテクノロジー主導の「メーカースペース」もあります。このほか市民はミーティングルームとプログラムを備えた独立運営のコミュニティセンターも利用することができます。

© SOM | Fotoworks/Benny Chan, 2020

メインライブラリーのインテリアには、テーブル、Catifa 70ラウンジチェア、Catifa 46タスクチェア、PixプーフなどのArperの製品が採用されており、明るい雰囲気と快適な学習環境づくりに貢献しています。

この新しいロングビーチ市民センターのマスタープランは、新規開発LEED®認証のゴールドカテゴリーの取得を目指しており、階層と良質の環境をつくるために運営方法とメンテナンスの最適化、路上駐車場の完備、複合商業施設と散歩道の導入、自転車用インフラストラクチャの拡張が盛り込まれています。歩行者向けの便宜と通路が共に縦横に走り、バラエティ豊かな経路と体験を生み出します。持続可能な街並みのデザインが、市民センターの景観とインフラストラクチャを継ぎ目なく統合します。提案された歩道の構成は、植樹の密度や規模と相俟って歩行者に優しい快適な環境をつくるだけでなく、環境に差別化された意義を生み出します。それはロングビーチ市の躍動感あふれる文化、リクリエーション、教育、行政機関の中心地にとってプラスとなるものです。

Peggy Guggenheim Collection Peggy Guggenheim Collection Peggy Guggenheim Collection Peggy Guggenheim Collection

Credits

建築家: SOM

写真: © SOM | Fotoworks/Benny Chan 

製品: Catifa 46, Catifa 53, Catifa 70, Pix