
アーバンな商業施設や住環境用の大手照明ブランド、 iGuzzini(イ・グッツィーニ) は、イタリア、レカナーティにある本社内に、新たにLighthinking Space を創設しました。 組織のコミュニティ形成のために設置された多機能エリアは、仕事と交流を融合しながら専門職のニーズを満たすテクノロジーベースの空間づくりで社員個々人のウェルビーイングの向上を目指しました。
建築設計集団、APML Architects Pedron / La Tegolaは、もともと役員オフィス用に確保されていた 3 階のスペースを再設計し、仕事と社内コミュニケーションの活性化、そして、「コミュニティ」としてすべての社員が平等に利用できるモダンなスペースへと変換しました。
新たに拡張した400 平方メートルの多機能スペースは、一度に最大 50 名を収容でき、対話のためのラウンジエリア、プレゼン/トレーニング用ルーム、ビデオ会議システムやインタラクティブホワイトボード装備の会議室、設備完備のキッチン、ライブラリー兼リラクゼーションエリアなど、用途に応じたさまざまな機能を有し、人を集わせる「場」の集合体として設計されました。


iGuzzini の CEO、クリスティアーノ・ベントゥリーニ氏は次のように述べています。「私たちは、Lighthinking Space を当社の戦略的ビジョンの象徴として位置づけ、事業成長の原動力となる5 つの価値指標を表現する場所として構想しました。 このオープンで透明性の高いプロフェッショナルな空間の中では、誰もが自由に自分を表現し、敬意を持って他者と交流し、行動規範を共有し、コミュニティの一員であるという帰属意識を感じ、会社の方向性を共有します。」
APML Architects Pedron / La Tegolaは、綿密な調査を実施し、同社のブランドの価値観を空間に反映させ、人間の感性に訴え、行動を導くような配色展開に素材や家具をうまく組み合わせながらゾーンを5つに分けて配置しました。
アルペールの家具コレクションは、多彩なデザイン、豊富なカラーパレットや素材、そして、サステナビリティや快適さを考慮したモノづくりを特徴としており、まさに顧客が求めている理想的なソリューションを持ち合わせていました。
APML Architects Pedron / La Tegola の共同創設者であるアレッサンドロ・ペドロン氏は次のように述べています。「Lighthinking Space は、誰でもが利用できるインクルーシブなコラボレーション環境として機能しています。内装インテリアは開放的で透明性が高く、多用途に利用できるなど、これからの空間設計の方向性を指し示すものでした。目的は、社員が気分よく働きながら組織の一員としてのやる気を高められることです。空間に入るとまず認識するのが物体のカタチよりも”色”であるため、色彩と心理の関係を探ることがプロジェクトの重要ポイントのひとつでした。脳が”色”として認識すると、色情報はさまざまな心理的感情へと広がっていきます。アルペールの家具は、色彩や素材、形状や機能などバリエーションが豊富なため、私たちが欲するすべての要件を満たしていました。」


アルペールのテーブル、チェア、コーヒーテーブル、オットマン、パネルの各コレクションは、iGuzzini Lighthinking Space内でのさまざまな活動、例えば、デスクワークや共有ワーク、交流や休憩など多種多様な空間を創り上げるのに必要な要件に合致していました。モジュール性を兼ね備えたシンプルな吸音パネル Paravan(パラヴァン) は、異なる用途によって空間を自在に区切ることができ、収納&折りたたみ式テーブル装備のカラフルなキャスター付きチェア 、Cila Go(シリア・ゴー)は、プレゼンやトレーニング、ワークショップなどさまざまなシーンに最適でした。
建築的フォルムと大ぶりのサイズが特徴の Cross (クロス) テーブルは、Kinesit(キネシット)タスクチェアと組み合わせて会議室を、ハイテーブルをCatifa 46(カティファ46)スツールと組み合わせるとカジュアルなミーティングやランチブレイク、イベントのケータリングセッティングなどさまざまなシーンで活躍します。 座り心地の良いKata(カタ)やAdell(アデル)のラウンジチェア、Pix(ピクス) オットマン、Dizzie(ディジー) コーヒーテーブルが設置された多種多様な交流エリアと、クッション性のあるソファと Kiik(キーク) ベンチを組み合わせたミーティング/共有エリアが交互になるように空間が構成されています。


水耕栽培の植物、カラフルな家具、テクノロジーが融合した同スペースでは、光や空気質、音響などあらゆる側面から快適さが追求され、そこで働く人々のウェルビーイングが最大限に高められるように設計されています。このデザイン手法は、1998 年にMario Cucinella Architects (マリオ・クチネッラ・アーキテクツ) 設計の建物に導入されたものからさらに進化を遂げています。現在 iGuzzini Lighthinking Space が入居している同建物では、25 年前にはすでに自然光や温度調節、電力消費量削減などの当時としては先進的な環境原則が適用されていました。










Credits
建築家: APML Architetti Pedron / La Tegola
写真: Alessandra Chemollo
製品: Catifa 46, Cila Go, Colina, Cross, Dizzie, Kata, Kiik, Kinesit, Paravan, Pix, Ply, Song